【プロジェクト協賛者様インタビュー⑪】佐川朋行さん(京都セントラルリージョン・Magicalチャプター)

皆様の応援・ご協力のおかげさまで1400セット以上の絵本の販売・募本を集め、大成功をおさめた「子どもの未来をつくる絵本プロジェクト」。現在は絵本読み聞かせイベント&ワークショップを全国で企画中!

今回は、当プロジェクトに共感し、ギバーズゲインプラン協賛のお申し出をいただい佐川朋行さん(京都セントラルリージョン・Magicalチャプター)に、齊木進がインタビューをして参りました!

佐川さんは私、齊木と燃える火曜日会を共に盛り上げているアツい同志でもあります!普段は住宅ローンコンサルタントとしての活動に尽力されている佐川さんのご活躍について伺って参りましたので、ぜひ最後までご覧ください!

まずは佐川さんのお仕事について教えてください!

住宅ローンの返済ができなくて困っている人の支援をしています。

家庭のキャッシュフローが悪化して、住宅ローンが払えなくなってしまった。そのままだと、競売で銀行に家を取られてしまい、自己破産しか選択肢がない。

引っ越し先もなく、夜逃げ。子どもたちは学校も辞めなくてはならないし、大学進学の教育資金も借りられない。まともに次の家も借りれずに、クレジットカードも持てない。

勤め先も首になる可能性があり、そのままだと一家離散になってしまう。

僕の仕事は、こうした状況のご家族と銀行の間に僕が交渉役として入ることで、住宅ローンの返済額や支払いプランの調整、あるいは自宅をまっとうな価格で売れるよう手配をして残りの返済プランを立てる計画を立てる、というようなことをしています。こうすることで、自宅を失い、しかも自己破産という最悪の状況を避けることができる。

こうした活動の中で、いままでに何百人もの人を支援してきたのですが、様々な事例を見てきて「日本人にはまったくお金の教育がなされていないなぁ」と言うことは常々感じています。

親が経済的に破綻してしまったことで、その子どもたちは高校進学や、大学進学、あるいは自分の夢をあきらめざるを得なくなる。こうした事例の根本的な原因は、親世代の人たちがお金のことをわかっていないからだと僕は考えています。

齊木さんの企画した絵本プロジェクトに協賛の申し出を行なったのは、こうした社会的な課題を意識する機会が多かったのもあって、子どもたちに仕事について考える機会、ひいてはお金の大切さを考える機会を与えることにもなるのではないかと考えたためです。

日本人全体の金融リテラシーの低さは大きな社会課題だと思いますし、僕からも僕が出来ることや貢献できるところでどんどん貢献して行きたいと考えています。

株式会社名鉄

佐川さんのBNI活動について教えて下さい!

BNIで実現できることは、売上を上げることだけではないと考えています。大切なのは、売上を上げた先に、なにをしたいか、どんな未来を創り出したいかだなと。僕自身は、BNIを活用して地域を良くする活動をもっと創り出していきたいと考えています。

BNIには各業界の専門職のメンバーや、何かしらに精通した知識を持っているメンバーがたくさんいる。こうしたメンバーたちと一緒に力を合わせれば、僕が先ほどお話しした子どもたちへのお金の教育や、具体的な支援活動も実践していける!と考えています。

国や地域をより良いものに変えていくには、子どもたちに適切な教育をしていくことが、まずなによりも重要ですよね。

僕は、20歳とかくらいの若い子たちに会ったときには、どれくらいお金に関する知識を持っているのかな?といつも気になってしまい、

・銀行で振込のやりかたが分かるか?
・銀行振込の手数料は?
・あなたの親が入っている保険はどのようなものか?

などなど、お金に関する色んな質問をするようにしているのですが、残念なことに、ほとんどの子たちは上記のような簡単な質問にも答えられない。

こういった基本的な知識が無いまま大人になり、住宅販売の営業マンなどに言われるがまま、高額なローンの返済計画を立て、ハイリスクなライフプランを立ててしまう。

自己破産手続きを誰かに頼まなければならないような状況に陥らないためにも、自分の未来の選択肢広げるために、勉強をする必要があるんだということは子どもたち全員に知っておいて欲しいと思います。

保険もローンも誰かに言われるがままに入ったり、言われるがままに借りるのでは絶対にダメ!!

ただ、そういうことを教えてあげられる大人がいないというのも事実で、僕らのようなBNIメンバーが、率先して、地域の子どもたちの学びの機会を創り出せたら嬉しいと考えています。

きっとそういうことをしたい!と思うメンバーが僕以外にもいるはず。そんな仲間とともに「地域でのお金の教育」を提供できる仕組みを創りあげられたら嬉しいですね。

僕個人としては、住宅ローンの考え方や落とし穴など、僕の専門知識を生かしたノウハウを、これから社会に出て行く高校生世代に教えてあげたいと思います。

お子さんたちとはどのような関わり方をしていますか?

僕の家には子どもが2人います。2人とも公文をやっていて、難しい問題が解けないと、問題を解くことを諦めてしまうときがあります。

そんなときに子どもから「なぜ勉強をしなきゃいけないの?」と聴かれたのですが、僕は「○○は将来なにになりたい?」と聴き返しました。

この問題を解くことを諦めて投げ出したとして、その職業につけると思う?

他にももっとやりたいことが出てきたときに、それを選べないとしたらどう?

そうやって未来の選択肢を増やすために、勉強ってやっているんじゃないの?

と、自分で自分のやりたいことや仕事を選べる人間になるために勉強って必要なんだよ、とそんなことを伝えました。

加えて、常日頃から、子どもたちにはお金についての考え方が身につけて貰えるように話をするようにしています。

息子が買いたいものがある、でもお年玉の残りでは金額が足りず、欲しいものを買うにはもう少しお金を溜めないと買えない。そんなときには、どうやってお金を貯めたら良いか?を二人で話し合うようにしています。

お母さんのお手伝いをしてお小遣いをもらおう!そうしたら何か月後には買えそうだね!

というような具合です。そこから派生して、大人になって仕事をして、お金を稼いだりお金を貯めることについても話したりします。

また、すごく高いお金が必要な場合は銀行という仕組みがあって、お金を借りる選択肢もあるということ、一方でお金を借りると色んなリスクもあるんだよと、そんな話もするようにしています。

仕事の中で金銭的な部分で苦労している人をたくさん見ているからこそ、自分の子どもたちには自分で自分の未来を選択肢を持てる、そのために必要な知識を持って欲しいと思っています。

絵本プロジェクトへの想いについて聞かせてください!

BNIメンバーの知識を子どもたちに伝えて、子どもたちに「お金の教育」を

大人になったときに、自分で自分の選択肢を選べる人を増やしていけるような、このプロジェクトがそんなきっかけになって欲しいと思っています。

「子どもにお金の教育なんてまだ早いんじゃないの?」とか、「そんなこと教えて本当に意味あるの?」とか、「早くから子どもにお金の話なんてしちゃうと夢がなくなっちゃうんじゃない?」とか色々な意見があります。

こうした意見があるのも分かっていますが、それは子どもたちにも分かりやすく伝わるようにやり方次第だと考えています。

それこそ、まずは幼稚園児や小学生といった年齢の低い層に向けてどんどん活動をしていきたい。そこをきっかけに、全国のBNIメンバーから中学生や高校生向けの活動が拡散していけたら良いですよね。

僕自身は、今回の絵本プロジェクトで灯った火をもっともっと大きなものにしていけるよう、来年以降も子どもたちの未来を広げるための活動を続けて行くつもりです。齊木さんのプロジェクトを推進する姿を見て、自分が本当にやりたいと思っていたことのアイディアや勇気をたくさんもらいました!